30代女性

完璧主義と理想が高いは違う。婚活が空回りする30代女性の盲点とは?

怪しい空気の二人
otonabi

「婚活をこんなに頑張ってるのに、うまくいかない理由がわからない」

このように感じている30代女性の中には、知らず知らずのうちに“完璧主義”に陥っている人が少なくありません。

しかもその完璧主義は、性格ではなく“婚活特有の思考習慣”として現れているケースが多いのです。たとえば世間でよく言われる完璧主義の特徴には下記の傾向があります。

  • 自分に厳しく、常に最善を求める
  • 少しの失敗も許せない
  • 他人に頼るのが苦手で、なんでも自分で抱え込む

婚活に悩むあなたも、心当たりがあるかもしれません。けれど実は、婚活における“隠れた完璧主義”は、もっと違う形で表れます。

  • 「この人じゃないかも」と何度も思ってしまう。
  • 相手の欠点ばかりが気になって前に進めない。
  • 素の自分を出せずに会話がぎこちなくなる…。

それは性格の問題ではなく、考え方のクセなのです。

本記事では「完璧主義と理想の高さの違い」に焦点を当て、婚活でうまくいかない理由を丁寧にひも解いていきます。

その背景と対処法を知ることで、あなたの婚活に柔らかさと前向きな手応えが生まれてくるはずです。

一般的な完璧主義と婚活の完璧主義は違う

悩む様子の女性

完璧主義だから婚活がうまくいかないのかも

そう感じている方もいるかもしれませんが、そもそも完璧主義と一口に言ってもその表れ方には大きな違いがあります。

とくに婚活における完璧主義は、いわゆる“性格的な完璧主義”とは異なり、無意識に働く思考のクセとして現れることが多いのです。

一般的な完璧主義とは、たとえば「常に最善を尽くさないと気が済まない」「他人の評価が気になりすぎる」「失敗を極端に恐れる」といった性格傾向のことを指します。

こうしたタイプは仕事や日常生活でも自分に強いプレッシャーをかけがちで、周囲にも厳しくなることがあります。

ところが婚活においては、このようなわかりやすい完璧主義とは少し違う形で表れるのです。


婚活に現れる“隠れ完璧主義”の代表的な特徴は、「決断ができない」「相手の欠点ばかりが目につく」「自然な感情表現ができない」といった行動パターンにあります。

つまり理想の結婚像や出会い方に縛られすぎるあまり、実際の出会いに柔軟に対応できなくなっているのです。

その背景には、「こうであるべき」という強い思い込みがあり、それが無意識に行動や感情を硬直させてしまいます。


たとえば、プロフィールで一つでも気になる点があると即NG、初対面で会話が少し噛み合わないだけで「やっぱり違う」と判断してしまう。

こうした完璧志向は、実際には理想が高いというより不安や失敗への過剰な防衛反応と言えるでしょう。

このように婚活における完璧主義は単なる性格ではなく、経験や価値観の積み重ねで形成された“思考パターン”です。

まずはその違いを理解することで必要以上に自分を責めずに自分の婚活傾向を見直すきっかけになります。

次項は、具体的な違いを3つの視点から整理していきましょう。

一般的な完璧主義の特徴とは?

完璧主義と聞くと、あなたはどんな人物像を思い浮かべるでしょうか?

おそらく、「ストイック」「真面目」「ミスを許せない」といったイメージがあるかもしれません。

まさにその通りで、一般的に完璧主義とは、「自分にも他人にも理想の基準を課す傾向が強い人」のことを指します。

具体的な特徴としては以下のような傾向が見られます。

  • 自分に対して非常に厳しく、少しの失敗でも強く落ち込む
  • 他人の目を常に気にしていて、認められることが安心材料になっている
  • 「こうあるべき」「やるからには完璧に」と思い込む傾向が強い
  • 責任感が強く、他人に任せるのが苦手で何でも抱え込む
  • 準備や計画を入念にしないと不安で行動に移せない

一見すると仕事ができる人、真面目な人に見えますが、その裏には強いプレッシャーと不安があります。

完璧であることが“当たり前”になってしまっているため、失敗を受け入れたり力を抜いたりするのが苦手。


私が過去に関わった相談者の中にも、キャリアを築いてきた30代女性でこの傾向が強い方が多くいました。

仕事では高い評価を得ている反面、「プライベートでも完璧にこなさなければいけない」と無意識に感じていて、婚活でも“正解”を求め続けて疲弊してしまう。

完璧主義は必ずしも悪いことではありません。向上心があり、目標達成に強い意志を持てるという長所にもなります。

しかし、その基準が「高すぎる」「厳しすぎる」と、心や行動が固まりすぎてしまい、柔軟性を失ってしまうのです。

婚活においては、この“固さ”が思わぬ足かせになります。なぜなら人と人との関係には「正解」や「完璧」は存在しないからです。

このあと解説する“婚活に現れる完璧主義”は、まさにそのギャップに苦しむもの。

次項では、その違いを具体的に見ていきましょう。

婚活に現れる“隠れ完璧主義”とは?

婚活で悩む30代女性の多くが陥っているのが、“隠れ完璧主義”と呼ばれる思考パターンです。

これは、いわゆる一般的な完璧主義のように「私は完璧主義なんです」と自覚しているわけではなく、無意識のうちに理想や不安に縛られた行動や判断をしてしまう状態を指します。

一見、柔軟で自然体に見えても、実際には「こうであるべき」「こうあるはず」という無意識のルールに縛られていて、婚活の場面でその“硬さ”が顔を出すのです。

たとえば、次のような行動に心当たりはないでしょうか?

  • 「この人じゃないかも」と、理由を明確に言語化できないまま出会いを終わらせてしまう
  • 相手のプロフィールや会話の小さな違和感に過敏に反応して、次の一歩を踏み出せない
  • 「もっとときめきがあるはず」「理想の空気感じゃない」と感覚にこだわりすぎて進展しない
  • 逆に「嫌われたくない」と思いすぎて、自分の意見や感情を出せずに本音が言えない

これらはすべて、「正解の出会い方」「正しい婚活の進め方」にとらわれすぎていることから生じています。

理想通りの流れにならないと「この人は違う」と決めつけてしまい、チャンスを逃しているケースが非常に多いのです。


私がサポートしたMさん(38歳)も、まさにこの隠れ完璧主義のパターンに陥っていました。

初対面で少しでも“気が利かない”と感じた相手には心を閉ざし、「もっと合う人がいるはず」と次の出会いを探し続けていたのです。

けれどその背景には、「間違った選択をして失敗したくない」という強い防衛心がありました。

隠れ完璧主義のやっかいなところは、自覚しにくいこと。

表面的には「私はそんなに理想高くないし…」と思っていても、実は判断基準がとても狭くなっていたり、自然な感情を表現できていなかったりします。

この状態を放っておくと婚活はどんどん苦しいものになります。

だからこそ、まずは自分が「隠れ完璧主義」になっていないかを振り返ることが婚活を前に進める第一歩になるのです。

理想が高いと完璧主義はどう違う?

婚活がうまくいかない原因として、「理想が高すぎるんじゃない?」と言われた経験がある方もいるかもしれません。

しかしここで重要なのは、「理想が高い」と「完璧主義」は似ているようで全く違うという点です。

この2つを混同してしまうと自分の本当の課題を見誤ってしまう恐れがあります。

まず、「理想が高い」というのは、相手に求める条件のハードルが高い状態を指します。

たとえば、年収・学歴・身長・性格・趣味など、「この条件が揃っていなければ付き合えない」という基準が明確で厳しいタイプ。

このタイプの人は条件にマッチする相手が見つかりさえすれば、比較的スムーズに関係が進むこともあります。

一方、「完璧主義」は相手の条件だけでなく、出会い方・会話のテンポ・感情の動き・進展の仕方まで、すべてに“正解”や“理想通り”を求めてしまう傾向があります。

つまり条件という「外側の問題」よりも、行動や感情の“あり方”そのものが硬直してしまうのが完璧主義の特徴です。

たとえば、こんな違いがあります。

  • 【理想が高い人】→「もっと年収の高い人がいい」「顔がもう少し好みだったら」
  • 【完璧主義の人】→「初対面なのに会話がぎこちない…合わないかも」「LINEの返信が遅い=気が合わない?」

このように、「理想が高い」は条件面に集中しているのに対し、「完璧主義」は関係構築のプロセス全体をコントロールしたがる思考パターンに近いのです。

自分が求めているのは「条件」なのか「流れの完璧さ」なのか。この違いを理解することで婚活の思考パターンを見直すヒントが得られるはずです。

婚活が空回りする“完璧主義の落とし穴”とは

悩む様子の女性

「ご縁がなかっただけ」「もっといい人がいるはず」

婚活でうまくいかなかった理由を、このように片づけていませんか?

もちろんすべての出会いがうまくいくわけではありませんが、実はその裏に“完璧主義の落とし穴”が潜んでいることも少なくありません。

婚活における完璧主義の怖さは、「自分では気づかないうちに」空回りを起こしてしまうこと。

たとえば相手に求めるハードルが無意識に高くなりすぎていたり、「こうあるべき」という思考で柔軟な判断ができなくなっていたり。

完璧を求めるがゆえに小さな違和感や想定外の展開を受け入れられず、せっかくのご縁も流れてしまうのです。


また完璧主義の人は「間違いたくない」という気持ちが強く、自分の気持ちや行動にも慎重になりがち。

そのため初対面での反応を気にしすぎたり相手に合わせすぎて本音を出せなかったりと、結果的に“自分らしさ”が見えなくなってしまう。

これが続くと、「努力しているのに実らない」「相手に振り回されてばかり」という感覚に陥り、婚活自体がストレスになってしまいます。

しかし、これは単なる相性の問題ではなく、自分自身の中にある“理想のかたち”が、現実の出会いと噛み合っていないことが原因かもしれません。

次は、完璧主義が引き起こす3つの空回りパターンを具体的に解説していきます。もし自分にも思い当たる節があれば、考え方を見直す良いきっかけになるはずです。

「この人じゃないかも」が止まらない完璧志向

婚活が空回りしている30代女性の中には、「この人、なんか違うかも」と感じた瞬間に出会いを止めてしまう人がいます。

最初の印象がちょっとズレていたり、会話のテンポが合わなかっただけで、「やっぱりこの人じゃない」と判断してしまう。その裏には完璧志向による強すぎるフィルターが存在しています。

完璧主義の人は、「相性が良い人とは最初からピタッと合うはず」「価値観が違うと絶対にうまくいかない」といった“理想の出会い方”に強く縛られています。

だからこそ少しでも違和感があると「合わない=無理」と即断してしまいがち。

しかし人間関係は一度でわかるものではありません。むしろ最初はぎこちなかった関係が時間を重ねて心地よいものに変わることも少なくないのです。

自分を良く見せようとして本音が出せない

婚活の場で「嫌われたくない」「好印象を持たれたい」という気持ちは自然なものです。

しかし完璧主義の傾向が強い人ほどその意識が過剰になりすぎてしまい、本音を隠して“理想の自分”を演じてしまうことがあります。これが続くと相手との距離が縮まらないだけでなく、自分自身もどんどん疲れてしまうのです。

趣味が合わなくても無理に合わせて話を広げたり、気が進まない誘いに「いいですよ」と答えてしまったり。

会話の中で相手に合わせすぎて「自分は何を考えているのか分からなくなってきた」と感じることもあるかもしれません。一見すると気配りができるように見えますが、実はこれも完璧を求めすぎるがゆえの“防衛行動”です。


完璧主義の人にとっては「自分を出す=リスク」だと感じてしまいがち。

けれど婚活においては、本音が見えない相手とは関係が深まりません。相手も「何を考えているのか分からない」と感じ、距離を置いてしまう可能性があります。

好かれることより「わかってもらうこと」が婚活のゴールです。

本音を伝えることでしか本当の相性や信頼は築けません。完璧であろうとするより自分らしさを出せる場に身を置くことが婚活を成功に導く大きな一歩になります。

正解の婚活を探しすぎて動けなくなる

完璧主義の女性が婚活で陥りやすいのが「正解を探しすぎて動けなくなる」状態。

「どの結婚相談所が一番いいのか」「初回デートはどこへ行くべきか」「何通目でLINEを切り上げた方が好印象か」など、すべてにおいて“ベストな選択肢”を求めてしまうのです。

こうした思考の背景には、「失敗したくない」「後悔したくない」という強い気持ちがあります。しかし婚活に“絶対の正解”はありません。

人によって合う方法やタイミングは異なるため、正解探しに時間を使いすぎるとかえって動けなくなってしまうのです。


大切なのは、「とりあえずやってみる」という柔軟な姿勢。正解はやってみないと見えてこない。そして多くの場合、完璧な選択肢よりも「自分が納得できるかどうか」が判断基準になります。

婚活は試行錯誤の連続です。

「これで合ってるのかな?」と思いながら進めることこそが前進の証。正解を探すより小さな行動を積み重ねることが理想のパートナーと出会う一番の近道です。

そもそも完璧主義になったのはなぜ?その背景と向き合う

悩む様子の女性

完璧主義は生まれ持った性格だと思われがちですが、実はそうではありません。多くの場合、それは、これまでの経験や思考の積み重ねによって形づくられた「反応のクセ」なのです。

つまり、「私ってこういう人間だから」と決めつける必要はなく、背景を理解すれば変えていくことも可能です。

婚活において完璧主義が出やすい人の多くは、過去に恋愛で傷ついた経験があったり恋愛経験そのものが少なくて“理想像”を自分の中で過剰に作り上げてしまったりしています。

「こういう人じゃなきゃダメ」「こうあるべき」といった基準が強まるのは、過去の安心したかった気持ちや自分を守るための思考パターンから来ているのです。


また、家庭環境や育った価値観も影響します。親から「ちゃんとしなさい」と言われ続けていた、失敗を許されない職場環境に長くいた、周囲の評価を基準に生きてきた。

こうした経験が積み重なることで「間違ってはいけない」「常に正しくいなければ」という意識が強く根付きます。

完璧主義はあなたを守ってくれてきた一方で、今はその考え方が婚活の足かせになっているかもしれません。

まずは自分の背景を知り「変えるべきは性格ではなく考え方」と捉えていくことが柔軟な婚活への第一歩です。

恋愛経験の少なさが“理想の像”を作りすぎてしまう

恋愛経験が少ないと現実的な比較対象がないため、頭の中で理想のパートナー像をつくりあげてしまいやすくなります。

ドラマやSNS、過去の淡い片思いなどをもとに「こんな人がいい」「こうあるべき」と思い込んでしまうのです。

その理想は具体的であればあるほど、目の前の相手と比較したときに「何かが違う」と感じやすくなります。


たとえば会話のテンポが少し違うだけで「この人は合わない」、表情の反応が想像と違うだけで「なんか違和感」と感じてしまうことも。

これは実際の相手をちゃんと見ていないのではなく、理想のフィルターが強すぎるために“ズレ”が大きく感じられてしまう状態。

恋愛経験が少ないこと自体は悪くありません。大切なのは「理想像」と「現実の人間関係」は違うと理解し、目の前の相手と丁寧に向き合う姿勢を持つことです。

過去の傷つき体験から「失敗できない」と思ってしまう

過去の恋愛で深く傷ついた経験があると、「もう二度と同じ思いはしたくない」という気持ちが強くなります。

その防衛本能が、婚活において“失敗を恐れる完璧主義”として表れることがあります。つまり、相手に過度に慎重になりすぎたり自分を守るために本音を出せなくなってしまうのです。


過去に浮気をされた経験がある人は、相手の些細な言動にも不信感を持ちやすくなったり突然連絡が減っただけで「また裏切られるかも」と警戒してしまうことがあります。

あるいは過去に一方的に振られた経験がある人は「好かれる側でいよう」と無理に自分を作ってしまうこともあります。

まずは「その感情は当然のもの」と受け入れた上で、「今回は違うかもしれない」という視点を少しだけ持つことが完璧主義の壁を越えるきっかけになります。

「ちゃんとしなきゃ」の刷り込みが強すぎる

「ちゃんとした相手を選ばなきゃ」「ちゃんとした対応をしなきゃ」そんな“ちゃんとしなきゃ思考”に縛られていませんか?

これは真面目で責任感が強い30代女性に特に多く見られる傾向で、完璧主義の背景にある“無意識の刷り込み”の一つ。この刷り込みの多くは育ってきた家庭や学校、職場の文化から無意識に植えつけられてきたものです。

たとえば、子どもの頃に「ちゃんとしていないと恥ずかしいよ」と言われ続けた。ミスを厳しく指摘される環境で過ごしてきた。上司から「これくらい当たり前でしょ」と言われ続けた。

こうした経験が積み重なると「常に正しくいなければ」「気を抜いたら評価されない」といった強い自己ルールが生まれます。


婚活の場面でも「好かれる自分でいなきゃ」「相手に失礼のないように」と自分を律しすぎてしまい、本音を隠したり、素直な行動が取れなくなってしまいます。

さらに、「相手もちゃんとしていないとイヤ」という思考になり、些細な言動にも厳しくなってしまうこともあります。

完璧主義を手放すために必要な“視点の転換”

悩む様子の女性

完璧主義は悪いものではありません。向上心があり責任感も強く、まじめに人生と向き合っている証拠。

しかし婚活においてはこの完璧さが、かえってあなたの魅力や出会いの可能性を狭めてしまっていることがあります。だからこそ否定するのではなく視点を少しだけ変えて完璧主義とうまく付き合っていくことが大切なのです。


「100点の人を探す」のではなく「60点でも心地よければOK」と考えること。

あるいは「条件を下げる」のではなく、「判断基準を変える」と捉えること。そうした意識の切り替えが婚活のハードルをぐっと下げ、出会いの幅を広げてくれます。

また、自分に対しても「常にちゃんとしていなきゃ」と思うのではなく、「頑張りすぎた自分を少し休ませてあげよう」という視点を持つことも大切。

恋愛や結婚は正解を出す場ではなく、互いに“折り合い”をつけていくプロセスです。完璧であることより「一緒にいて安心できる」「自然体で話せる」と感じられる関係の方が長続きします。

視点を変えることで同じ状況でも感じ方がまるで変わります。そしてそれがあなたの選択肢を広げ、新しいご縁を受け入れる準備につながっていきます。

次項で、この視点の転換を具体的に実践するための3つのヒントをお伝えします。

「60点でOK」と思える視野を持つ

婚活中、「この人、悪くはないけど決め手がない」と感じる場面は多いものです。

そんなときに、「まだ何か足りない」「もっと理想の人がいるはず」と感じてしまうのが完璧主義の罠。でも実はうまくいく人ほど「60点くらいでOK」と考える柔軟な視点を持っています。

60点というのは「すごくいい!」とは感じないけれど、「もう少し知ってみてもいいかも」と思える相手。

すべてが完璧じゃなくても話していて嫌じゃない。価値観が少し似ている、一緒にいて安心できる。

そんな“小さなプラス”を見つけられるかどうかが婚活の鍵になります。60点で十分。むしろそのくらいの感覚のほうが自然な関係を築きやすくなるのです。

理想を下げるではなく“基準を変える”

「理想を下げないと結婚できないのかな…」

婚活が長引くと、このように感じることもあるかもしれません。けれど、理想を下げることが婚活成功のコツではありません。

大切なのは、理想を下げるのではなく「基準を変える」ことです。


たとえば、「年収◯万円以上」「身長◯cm以上」「会話が盛り上がる人」など、条件ベースの理想にとらわれすぎると本来合うかもしれない人を早々に排除してしまいます。

でも本当に大切なのは「一緒にいて安心できるか」「価値観にズレがないか」「自然体で過ごせるか」といった感覚的な相性。

条件は参考にすべき材料の一つにすぎません。

本当にあなたに合う人は、意外と「チェックリストの外側」にいることが多いのです。理想を下げるのではなく「自分にとって何が本当に大事なのか」を問い直す。

それが婚活を柔軟に進めるための最初の視点転換になります。

完璧主義を否定せず肯定からスタートする

「完璧主義だから婚活がうまくいかないのかも」と思うと、ついその性格自体を責めてしまいがち。

でも実は、完璧主義は悪いものではありません。真面目で努力家で人との関係に誠実だからこそ、うまくやりたいという思いが強い。それ自体は立派な長所です。


問題なのは完璧主義を抑え込もうとすること

まずは「自分は慎重で丁寧に物事を考えるタイプなんだ」と肯定することが婚活を前向きに進める第一歩になります。


完璧を目指す気持ちは、そのままでいいんです。

ただ、100点じゃなくても価値があると知っておくこと。そして自分を責めるのではなく、今までの努力をねぎらいながら進める意識を持つこと。

それが結果的にあなたらしい婚活を築く力になります。

まとめ:視点を変えるだけで婚活は動き出す

婚活がうまくいかないとき、「私の性格のせいかも…」と悩んでしまう人は多いものです。

とくに完璧主義の傾向がある人は自分の理想や行動に厳しくなりすぎて、出会いのチャンスを狭めてしまっている可能性も‥。

でもそれは“性格が悪い”わけでも“努力が足りない”わけでもありません。


この記事では、婚活で空回りしてしまう完璧主義の正体とその背景。考え方の転換方法についてお伝えしてきました。

大切なのは、完璧主義を否定することではなく、うまく付き合いながら視点を少し変えてみること

以下の3つの意識を持つだけで、あなたの婚活は驚くほど変わっていきます。

  • 「100点満点」ではなく「60点でもまた会いたいか」で考える
  • 条件のチェックではなく、心地よさや安心感を基準にする
  • 自分の性格を責めるのではなく、受け止めて活かす

完璧主義であるあなたは、きっとこれまでの人生も丁寧に生きてきた人です。

その誠実さは、婚活の場でも大きな強みになります。

だからこそ少しだけ肩の力を抜いて、自分にも相手にも優しく向き合ってみてください。

まずは、「完璧じゃなくてもいい」と思える小さな一歩から。

その一歩が、理想のパートナーとの出会いをぐっと近づけてくれるはずです。

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