婚活初心者

婚活でいい人がいないと感じるのはなぜ?出会いを遠ざける5つの勘違い

視線を合わせない男女
otonabi

「たくさんの人に会ってるのに、全然いい人がいない…」

私は、そんな声をカウンセラー時代に何度も耳にしてきました。これは男性女性ともに共通の悩みだと思います。

プロフィール写真も整え、マッチングアプリや婚活パーティーにも参加している。それなりに会話はできているはずなのに、なぜか「この人だ」と思える相手に出会えない。

あなたに魅力がないわけではありません。努力が足りないわけでもありません。

実は多くの人がある共通した勘違いの中で婚活を続けてしまい、結果的に出会いのチャンスを逃しているのです。

この記事を読むことで得られるメリット
  • いい人がいないと感じる根本原因が明確になる
  • 婚活における“見えない思い込み”に気づける
  • 出会いを遠ざける無意識の選別基準がわかる
  • 自分の婚活が間違ってはいないと再確認できる

この記事では、「いい人がいない」と感じてしまう背景にある思い込みや誤解を丁寧に解説します。自分を責める前にその感じ方の正体を知っておくこと。それが次の一歩を踏み出すための土台になります。

いい人がいないと感じる人に共通する5つの勘違いとは?

「婚活をしているのに、全然いい人に出会えない…」

このように感じている方は少なくありません。でもその原因は相手の質が低いとか出会いの場が悪いという外側の問題だけではないかもしれません。

実は本人も気づかない、思い込み前提のズレが出会いを遠ざける要因になっていることが多いのです。

とくに婚活初心者の方や過去に恋愛や婚活でうまくいかなかった経験がある方は、知らず知らずのうちにフィルターをかけて相手を見てしまう傾向があります。

その結果、「いい人がいない」と感じてしまい、本来ならご縁があるはずの相手までスルーしてしまうことも。この章では、そんな“出会いを遠ざける勘違い”を男女共通の視点から5つ紹介します。

  • 希望条件のみで相手を選びすぎている
  • 恋愛のときめきを結婚にも求めている
  • 求めるばかりで自分を見つめていない
  • 過去の失敗をいまだに引きずっている
  • 運命の人は必ずいると信じ切っている

もしこの中にひとつでも心当たりがあれば、それが「いい人がいない」と感じる一因になっている可能性があります。

次項ではそれぞれの思い込みの内容となぜそれが婚活を難しくしてしまうのかを詳しく解説していきます。

相手の見た目や条件が先に立ちすぎている

  • 年収〇万円以上じゃないと
  • 年齢は〇歳以下じゃないと
  • 顔がタイプじゃないと無理

条件での選別は自分の希望や将来の安心を守るためにも必要な視点。しかし、条件を先にしすぎると出会いの本質が見えなくなってしまうことがあります。

条件が整っている人と会ってもなぜかしっくりこない。会話が続かない。笑顔がぎこちないなど、それは条件で見ようとするあまり「相手という人間」を見る余白がなくなってしまっているからです。

結果、「良い人がいない」という感覚に繋がりやすくなり、本来なら可能性のあった相手とのご縁もすれ違ってしまうのです。

ときめきが運命の証だと思い込んでいる

ドラマや映画では、運命の出会いは“ビビッとくる”ものとして描かれることが多く、とくに恋愛経験が少ない人ほど「ときめき=運命のサイン」と信じてしまいがちです。

でも実際の婚活では、最初の出会いは違和感ゼロではなく違和感小が正常。初対面でピンとこなくても何度か会う中で少しずつ魅力を感じるケースは多いのです。

ときめきがない=興味が持てない、と早々に切り捨ててしまうと本当は相性のよい相手と出会っていても、そのご縁を自ら手放している可能性があります。

相手に求める条件が「過去の反動」になっている

以前の恋愛で傷ついた経験がある人ほど「もうあんな人は嫌だ」という反動で、極端に逆の条件を求めてしまうことがあります。

  • 浮気された経験がある→「絶対に誠実で真面目な人」
  • 優しすぎて物足りない→「リードしてくれる人がいい」
  • 年下と合わなかった→「今度は年上じゃなきゃ無理」

こうした条件は一見すると「反省を活かしているように見える」のですが、実際は過去の傷を引きずったまま新しい出会いを条件でブロックしている状態

本来の理想や価値観とは違う防衛的な条件が設定されてしまうため、結果的に「いい人がいない」と感じるループに陥ってしまうのです。

理想の人は最初から完璧と思い込んでいる

婚活ではプロフィールを見て「この人は違うな」と思ったり、初対面の印象で「合わない」と判断してしまうことも多いでしょう。でも、人は最初から理想の相手ではありません

最初から気が合う、条件も性格も完璧ですぐに安心できる。そんな相手がいたら奇跡です
現実には関係を築く中で少しずつ信頼し合い、歩み寄りながら理想に近づいていくのが結婚です。

最初から100点満点の相手を求める思考のままでは、どんな人に会っても「何か足りない」で終わってしまい、良縁の芽を摘んでしまいます

いい人はすぐわかると思い込んでいる

  • 私なら出会った瞬間にわかるはず
  • 1回会ってピンとこなければナシ

このような直感重視の婚活は、実はとてもリスクが高いのです。人の本質や価値観は1回の出会いでは見えにくいもの。

誠実さや思いやり、共通点とフィーリング…。これらは一瞬で判断できるものではなく、本来なら時間をかけて少しずつ発見していくものです。

出会いを「面接」や「オーディション」のようにしてしまうと、関係を深める前に可能性を消してしまうことに。

「いい人」とは最初から光っている存在ではなく、じわじわと「この人いいかも」と感じられる相手でもあるという視点が必要です。

なぜその勘違いが起こるのか?背景にある婚活の常識

「いい人がいない」と感じる5つの勘違い。その原因は決してその人自身がわがままだからでも理想が高すぎるからでもありません。

むしろその多くは社会の中で“婚活とはこういうもの”という前提が刷り込まれていることにあります。

  • 婚活するなら条件は年収◯◯万以上が理想
  • スペックや見た目が良くないと選ばれない
  • 価値観が完全に合わないと結婚は無理かも
  • いい人がいれば、自然に運命を感じるはず

こうした言葉をSNSやYouTube、知人の会話、さらには婚活サービスの宣伝文句から何度も目や耳にしていませんか?

それが世間一般の常識のように心に入り込んでしまい、自分の判断基準に置き換えてしまっていることが非常に多いのです。

また、恋愛経験が少ない人ほど他人の恋愛や婚活の成功談を鵜呑みにしやすい傾向もあります。

誰かの「私はこうやって成婚した」というエピソードが「正解」として記憶され、「それと違う形ではうまくいかないのでは?」という不安や焦りを生んでしまう。

その結果、出会った相手を“自然と”厳しい基準で見てしまったり、自分に合わない婚活スタイルを選んで疲弊したりといった状態に陥ってしまいます。

ここでお伝えしたいのは、思い込みの背景には「情報の多さ」や「周囲の空気感」があるということ。あなたが悪いわけでも、努力が足りないわけでもありません。

まずは無意識に信じている婚活の正解が本当に自分に合っているのかを見直すことが、出会いを変える第一歩になるのです。

SNSやメディアの影響で成功モデルが偏っている

婚活アプリや結婚相談所の広告には、「1年以内に理想の人と成婚」「この方法で○○さんが結婚できた」など、華やかな成功例が溢れています。

SNSでも「理想の彼と出会って半年で結婚しました」という投稿が流れてくると、自然と「それが当たり前」だと思い込んでしまいます。

しかし現実の婚活はもっと多様で、時間も労力もかかるもの。うまくいかない時期や迷いながら進むプロセスがあるのが普通。

にもかかわらず、短期成功モデルばかりを見ていると、「いい人に出会えない=自分のやり方が間違っている」と感じてしまい、焦りや思い込みが生まれてしまいます。

周囲の声や一般論が「正解」と感じてしまう

  • 「早く結婚した方がいいよ」
  • 「その条件は難しいかもよ」
  • 「もっと妥協しないと無理」

周囲からのこうしたアドバイスは悪気がないぶん、心に残りやすいですよね。

とくに家族や友人の意見は「自分が正しいと思っている考え方」とズレていたとしても、無意識に影響を受けてしまいます。

その結果、「自分が本当に求めているもの」ではなく「他人がいいと言ったもの」「周囲がOKを出しそうな相手」を選ぼうとしてしまい、違和感のある婚活に陥ってしまうのです。

自己肯定感の低下が選ばれない不安を生み出す

婚活が長引くほど、「自分は誰からも選ばれないのでは」という不安が強くなります。

すると「相手に選ばれること」に必死になってしまい、本来の相性や関係性ではなく、条件が良さそうな相手に好かれるには?という考え方に偏っていきます。

このような状態では相手の中身を見たり、会話の心地よさを大切にする余裕がなくなり、条件重視の婚活にズレてしまうことが多くなります。

本来は出会いの質を感じ取ることが婚活の本質なのに、それを見失い「いい人がいない」と感じる結果になってしまうのです。

そのまま勘違いを続けるとどうなる?婚活迷子の末路

「いい人がいない」という思いを抱えながら婚活をしているとします。

原因が自分の中の勘違いだと気づかないまま婚活を続けると、いつの間にか婚活そのものが苦しいものへと変わっていきます

はじめのうちは「まだ出会えていないだけ」「次こそは…」と前向きな気持ちで続けていた人も、徐々に疲れや焦りを強く感じるようになります。そして気づかないうちに3つの負の連鎖に巻き込まれることに。

1つ目、出会っても心が動かなくなる

相手の良さに気づけず、「どうせまた違う」と決めつける癖がついてしまう。どんな相手と会っても期待を持てなくなっていきます。

2つ目、自分の価値を見失っていく

婚活では断られたり思うように進まなかったりする経験も増えやすく、それが重なると「私ってダメなのかも…」と自信を失い、自己肯定感が下がっていきます。

3つ目、情報に振り回され動けなくなる

勘違いが強いほど、成功のテンプレートを追い求めてしまい、「こうすべき」「これをやらないと損」といった思考に縛られて、本来の自分らしい行動が取れなくなります。

このように勘違いに気づかず続ける婚活は、「行動しているのに前に進まない」という状態に繋がってしまいます。

大切なのは自分の感覚と社会的な常識とを切り離して考える視点。そこからしか本当に合った出会いは生まれてこないのです。

誰と会ってもダメという思考パターンが定着する

理想や条件が先に立っていると、出会うたびに「ここが違う」「合わない」と判断するクセが強まっていきます。

その結果、「やっぱり自分に合う人なんていない」という思い込みが深まり、出会い自体が虚しいと感じるようになるのです。

本来なら会ってみないと分からない部分も第一印象やプロフィールだけで判断してしまうため、相手の人となりに触れるチャンスすら失ってしまいます

こうして「誰と会ってもピンとこない」というループに入り、婚活疲れが加速していきます。

出会いの幅が狭まり機会損失が増える

条件に当てはまらない人を最初から除外したり、ときめきがなければ即ナシと判断してしまうと出会いのチャンスそのものがどんどん減っていきます。

しかも残るのは「条件は合うけれど、心が動かない」相手ばかり。

「せっかくの出会いだったのに、また微妙だった」という感覚が積み重なり、婚活へのモチベーションも低下していきます。

婚活とは選びすぎると逆に選ばれなくなる活動でもあります。出会いの幅を狭めすぎると本来の相性を見極めるチャンスさえ失ってしまうのです。

自分は結婚できないかもという諦めモードに陥る

頑張っても成果が出ない状態が続くと、人は自然と「もう無理かも」「私には向いてない」と諦めに近い気持ちになります。

この状態になると新しい出会いへの期待が持てず、出会いの場に出てもどこか冷めたまま。笑顔も減り、受け答えも事務的になってしまう。選ばれにくい自分が出来上がってしまうのです。

本来はタイミングや縁の問題で誰にでも可能性はあるのに、こうした勘違いによる思考の癖が結果として自分を結婚から遠ざけてしまうのです。

【まとめ】いい人がいないは思い込みかもしれない

婚活で「いい人がいない」と感じる背景には、相手の問題だけでなく知らず知らずのうちに身についてしまった思い込みが影響していることがあります。

  • 条件で相手を見てしまっている
  • ときめきにこだわりすぎている
  • 過去の経験で理想を歪めている
  • 最初から完璧な相手を求めている
  • 一回会っただけで判断してしまう

こうした無意識のフィルターが出会いの芽を摘んでしまっているのです。

でも逆に言えば、それは「あなたに可能性がないから」ではありません。出会い方の見方や判断のタイミング、相手との距離感の取り方がほんの少しズレているだけかもしれません。

この記事ではあえて改善方法に触れませんでした。なぜなら、「改善」は男女それぞれに異なる視点とアプローチが必要だからです。

もし今、「もう婚活がしんどい」「誰に会ってもしっくりこない」と感じているなら、まずは今日のこの記事でお伝えした勘違いを振り返ってみてください。

その小さな気づきが今後の婚活に大きな変化をもたらす第一歩になります。

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